キャンピングカーのトイレとシャワーの深い事情
最終更新: 2020年6月18日
訪問ありがとうございます。
キャンピングカーの展示場やイベントに行き、車内を覗き込んでいるとどんな装備があるのか色々と気になって見てしまいますよね。
特に気になるのは就寝スペースと水周りではないでしょうか。
キャンピングカーの大きな目的は快適に過ごすことと寝ることですので必然的に目が行くと思います。
ところが(お気づきになっている方も多いかと思いますが)
最近のキャンピングカーにはシャワーやトイレが付いていない車が多くなっています。
車内にシャワーやトイレを設置できるスペースがあっても、敢えてフリースペースにしているパターンが多いのです。

その理由を以前、自分なりに調べてみました。
①予算
オプション品を装備するとなるともちろん費用が発生します。水回りはそれなりにコストも膨らみやすい設備になりますので購入予算の都合で諦めてしまうというパターンです。
②スペース
装備しようと思っても室内にそもそも割り当てるスペースが無ければ作れません。駐車スペースの問題で小型の車両を選択せざるを得なかったり、室内アレンジによって作ることができないパターンです。
③メンテナンス
そしてメンテナンスの問題。
水回りを使うということは給水・排水と清掃の運用が必要になります。あったら良いなと思うのは自然ですが実際の運用まで考えが及ぶと利便性よりもメンテナンスに係る手数のほうが勝ってしまい装備することをやめるパターンです。
ここについては海外とは異なる国内事情がもう一つあります。
それは「公共のトイレ」と日帰り温泉などの「入浴施設」が充実していることです。
海外の場合、トイレは有料だったり、その割に清潔ではなかったりします。そして夜間は施錠して使用できないことがよくあります。仮に使用できたとしても犯罪に巻き込まれるリスクがあって使用を躊躇することが多くあります。そして入浴施設については日帰りで気軽に利用できるような施設があまり多くはありません。地域によっては全くありません。

そのような事情から海外のキャンピングカーやトレーラーにはトイレやシャワーがマストになってくるのです。
一方で日本の場合、行楽地に行くと所々に公共のトイレがあります。多くは無料であり、清潔感も比較的高く、夜間も使えます。
そして日帰り温泉をはじめとする入浴施設は行楽地であればほとんどの場所にあります。

このような背景から最近のキャンピングカーにはシャワーやトイレを装備する必然性を感じるオーナーが少なくなり、その分のスペースを別の目的に割り当てることが増えてきているようです。
とは言え、あれば便利な装備であることには間違いないので目的に応じてチョイスすることが大事ということになります。
なおCAMPee号は運転のしやすい車両サイズと室内スペースの確保を両立させることを優先しましたのでトイレと室内シャワーは装備していません。※外壁に掛けるタイプのシャワーのみといたしました。
