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読んでおけば効果大! キャンピングカーをより安全に運転するコツ

更新日:2021年4月22日

訪問ありがとうございます。


キャンピングカーの旅計画を進めている段階はワクワクしてきますね。

時期が決まり、目的地が決まり、宿泊予定地を絞り込んで、、

でも、ふと気になることが幾つか出てくることがあると思います。

例えば・・そもそもキャンピングカーを運転するにあたって

・注意するべきポイントはどこ?

・どのような対策やコツがあるんだ?

といった疑問を大なり小なり持つことあると思います。


今回はより安全に楽しい旅体験をして頂くために

キャンピングカーの運転に関する傾向と対策について書いてみました。


キャンピングカーは乗用車ではなく特殊車両(8ナンバー)


釈迦に説法のように聞こえてしまうかもしれませんが、

キャンピングカーは車に居住空間が合体した特殊車両です。


もちろんエンジンが付いているので自動車の分類に入りますが、乗用車の感覚で運転をしてしまうと思わぬトラブルや事故のリスクを呼びこむことになりかねません。


乗用車と大きく異なる点はおもに二つ

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①屋根の高さ(車高)

②重心の高さ・重さ

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①屋根の高さ(車高)

キャンピングカーの運転中にトラブルや事故を起こしてしまうパターンで非常に多いのが

「車体上部の接触・衝突」です。


そして全てのトラブルのうち約8割近くが低速時に発生しています。

普段、乗用車を運転されている方は屋根の高さを気にする機会がほとんどないのが背景にあるのではないでしょうか。高さに意識が及ばずうっかりぶつけてしまうのです。


CAMPee号を例にすると、

車高は約2.8Mありますので段差などを考慮すると2.9M以下のところは絶対に潜ってはいけません。


この高さで入れないところの具体的な場所については下記になります。 ※一例です

自走式立体駐車場、ドライブスルー ※マクドナルドはほどんどが2.7M以下です






出入口にゲートがあるコインパーキング ※発券機の上の日よけが当ってしまいます







そのほかに運転に気をとられて、ついうっかりぶつけやすいシチュエーションもあります。




マンションやビルのエントランス(車寄せ)※建物の屋根が低いことがあるので都度確認が必要です


商店街や細い路地の建物の軒下 ※対向車とのすれ違いに気を取られ過ぎてしまうと反対側をぶつけてしまうリスクがあることに注意。


路肩の標識 ※駐停車をしようと路肩に寄せ過ぎてしまうと、ぶつけてしまうことがあるので注意が必要です


路肩の街路樹 ※同じく駐停車時。思ってもいない太い幹が中に隠れていたりします。


高さ制限がある高架下 ※高架に表示されている制限高を必ず確認してください。





壁際等の駐車場

※リアモニターだけを頼りにバックしていると、死角となる左右上部を思わぬ突起物等にぶつけてしまうことがあります。




※出典:THINK出版「バック事故の危険」


こういったシチュエーションはトラックなど車高のある車を運転される方は常に意識する習慣がありますが、不慣れな方については少しでも不安を感じたら、一旦停車して同乗者の方にサポートしてもらうことが一番のオススメです。


「大丈夫だろう」の判断が楽しい旅に水を差すことになるぐらいでしたら、チームワークでリスクを減らしたほうが全然良いですね。



②重心の高さと車重

キャンピングカーは快適に車内で過ごすために天井を高くしてます。

また実の多くの装備品が搭載されています。

その結果、車両の重心は相対的に高くなっており、重量もその分重くなります。


快適に過ごせる代わりに走行性能とトレードオフしているわけですから仕方がありません。


ですから、走行時もより安全に目的地に向かうために幾つかのコツがあります。

是非覚えておいてください。


スピード

 車両が重く、重心が高いので乗用車と比べるとフワフワした運転感覚になります。

それ自体はもちろん問題無いように設計されているのですが、スピードを出し過ぎると非常に危険です。

乗用車の感覚でスピードを出し過ぎるとカーブで曲がり切れなくなるリスクが高まりますし、普段乗っている乗用車よりも制動距離が長くなります。


・高速道路でも80Km/hを限度に運転をしてください。

・追い越し車線の走行も原則NGです。


少し厳しい言いまわしになるかもしれませんが、

そもそも大切なご家族や友人と楽しむ為の旅程の途中で

・多少のリスクを冒してでも飛ばしたくなる

・前方の車をついつい追い越したくなる

このようなマインドセットのドライバーにキャンピングカーは向いていないと思います。


急ハンドル

これも特にリスクが高まる原因の一つです。

最悪の場合、横転などの事故にもつながる可能性があります。


スピードを出し過ぎるとどうしてもとっさの判断で急ハンドルと切るリスクが高まりますので本質的にはスピードを出し過ぎないことと密接につながってることでもあります。


またサイドミラーなどの視野も普段の車と異なります。左右をよく確認しないまま車線変更を開始し接触しそうになり急ハンドルを切ってしまった結果、横転事故を引き起こしてしまった例もあります。


ここのコツはどんな動作も余裕をもってゆっくり進めることです。


ウィンカーを十分点滅させてからゆっくりと車線変更すればリスクが少なくなりますし、

後ろに乗っている大切な同乗者にとっても乗り心地が良くなります。


大型トラックが横を抜くときの風圧


キャンピングカーは車高が高く、重心が高いので大型トラックなどが横から追い抜いていく行くときは横から風圧を受けやすいです。


以下の原理を理解しておきましょう。


抜かれ始めは大型トラックと反対側の方向に振られます。そして抜き終わるタイミングでは今度は逆に大型トラックの方向に車体が吸い込まれるような感覚で横に振られます。

低中速走行ならあまり感じません。

速度が高くなると影響が増します。


これは是非理解しておいてください。

いざそのシチュエーションになったときに慌てずにハンドルを微調整することができ、急ハンドルを切るリスクを低減させることができます。




■事故事例

誠に残念なことですが実際の事故事例があります。


下記の写真は高速道路で100km/h以上の速度を出して追い越し車線を走行し、トラックを追い越した際に受けた風圧で自らの車体が制御不能になって横転してしまいました。


事故の要因は主な要因は2点だったと推測します。

・スピードの出し過ぎ(80km/h以上)

・大型車からの風圧からの認識不足                    



幸い命にかかわるお怪我をされた方はいらっしゃらず、巻き込まれた車両も奇跡的にいませんでしたが高速道路上を凡そ300m近くスライドして停車。車両は廃車となりました。


如何でしたでしょうか。


中には少し不安が増えてしまった方もいるかもしれません。

でもこのようなことを知らずに利用してしまうことのほうがもっと怖い事だと思います。


殆どのキャンピンカードライバーはトラブルに合わず楽しい旅をしていらっしゃいます。

こういったコツを認識し身に着けることがよりリスクが減ることを理解しているからに他なりません。


また心構えとしては、キャンピングカーで自由気ままな旅体験をするわけですから、のんびりと移動したほうが安全なだけでなく心も豊かになってご家族や友人と楽しい思い出につながる筈です。

是非そういった心構えもキャンピングカー旅の醍醐味の一つとして楽しんで頂けばと思います。


ここまで読んでくださいましてありがとうございました。



一緒にご覧になっていってください。



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